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シークレットサービス「売れるサービスのしくみ実現塾」塾長 高萩徳宗のサービスコラム


高萩徳宗のサービスコラム 「ごきげん♪サービス」

第7回  笑いあり、涙ありの『大阪プロレス』にサービスの原点を見た。



サービス精神満点のプロレス サービスは関西に学べ


悔やまれて仕方がありません。
今までの人生、何だったのだろう。こんな楽しみを知らなかったなんて。

大阪在住の友人は皆、隠して教えてくれなかったのです。(知らないだけか)
関西人以外のヨソモノに教えたくないのは、分かります。自分でも多分そうするでしょう。

でも、教えてくれてもいいじゃないですか。
大阪プロレス

『空飛ぶ車椅子』の著書もある、木島英登さん。

JDO主催の大阪セミナーと懇親会終了後、「ホテルに泊まるならぜひうちに。」とおっしゃって下さって
お世話になることにしました。


木島「明日はどうしましょう。」
高萩「お任せします、旨いものが食べたい。」
木島「プロレス観ませんか?大阪プロレス。」
高萩「ぷ、プロレス? どんな感じなんですか?」
木島「まあ、ひとことで言うと、ヨシモト。」
高萩「!!。行きましょう。」



会話が成立していないのですが、さっそく翌日、試合を観に常設リンクがあるフェスティバルゲートへ。

フェスティバルゲートはオープン直後に来たことがありますが、今では土曜の夜だというのにゴーストタウン。
大丈夫か大阪、と思いながら2階へ行くと大阪プロレスの常設リンク入口はものすごい人だかり。
入場料3,500円を払って中へ。

木島氏は車椅子を利用しているので配慮を依頼すると、少しお待ち下さいと言われ、場内の観客を交通整理して車椅子での見学スペースを空けてくれました。

「早めに連絡してくれれば、もっと良い場所を確保します。」とのことです。

常設リングと言っても、恐らくは元レストランか何かだった場所なのでスペースが正方形ではなく、観客席も椅子があるわけではなく、皆さん体育すわり。

狭いこともあり、家族連れの多い場内は熱気で和気あいあいでした。

全部で5試合が行なわれたのですが、第一試合から頑張る新人、マッチョ、着ぐるみ、岸和田愚連隊と称する悪役まできちんとそろっていて、悪役と着ぐるみの戦いは腹がよじれてしまいそうです。

極めつけは大阪名物の「えべつさん」「食いしん坊仮面」などが登場し、本気で戦っているのに、試合中のストーリーにボケが設定されていて、レフェリーが突っ込むのには笑いました。

土曜日の優勝はタイガーマスクならぬ、タイガースマスクでした。六甲おろしがテーマソングです。
単なるお笑いではない格闘技の熱気と本気に加えて、観客へのサービス精神があちこちに感じられました。


<私が感じたサービス精神>

・子供料金を安く設定し、家族で来場しやすくしている。
・子供は選手が通る花道沿いに優先して座らせてくれ、選手にタッチや握手が出来る。(親も嬉しい)
・K-1に出るような本気の選手と合わせて、着ぐるみ選手を出場させることで子供が楽しめる。
・悪役と正義の味方がはっきり別れていて、こどもが応援する選手をわかりやすくしている。
・「食いしん坊仮面」はお菓子を配りながら入場する楽しさの演出。
・「えべっさん」は中小企業の味方とのアナウンスで入場する、大阪らしさの演出とサービスマインド。



プロレスを一部のおたくだけのものにしないためには、マーケッティングのセンスとしての子供対策が必要です。
大阪プロレスはマーケより先に「サービス」から入っています。


・誰に来て欲しいか、がはっきりしている。
・誰(家族が子供と来て欲しい)はどうすれば喜ぶかを研究している。
・そのサービスマインドを切符売りや売店のスタッフから選手までが共有し、実践している。



プロレスは興行ですからシナリオがあり、勝ち負けが予め決まっているなんてことは周知の事実です。

しかしそれを承知で見ても充分に家族やカップル、そしてプロレスファンが観て面白いサービスマインドに、
さすがは大阪だと感じました。

場外乱闘の多さ、選手の試合中のトークの面白さ、人気選手による試合終了後の全観客の見送りなど。
2時間で3,500円の爽やかなエンターテイメントでした。


現場の臨場感をうまくお伝えできないのですが、120%お客様視点で「どう魅せるか」を議論しているであろう気概を感じました。3,500円は決して安くない入場料です。大阪のお客さんは目が肥えていますから、損したと感じたら二度と来てもらえません。

この緊張感がサービスマインドに繋がっている事例です。
プロ野球やJリーグも見習って欲しいですね、大阪プロレスを。



Jリーグの試合は最近見に行ってませんが、以前4,000円近く払って見に行ったときに「騙された」と正直感じました。

選手が試合中に手を抜いているのが競技場の高いところから見ていて判るのです。
あのやる気のなさにはお金が払えないと、それからは足を運んでいません。

プロ野球も同じではないでしょうか。リズム感、スピード感のない試合。真面目に走らない選手。
プロスポーツもサービス業。
負けた試合では不愉快な顔をして早々に退場するなんて、本来ありえない話です。

プロとしての魅せる試合は当然。それでお金をもらっているのですから。
更にその上を行くサービスマインドとは何かをファンが教えてあげないといけないのです。真摯なファンがプロスポーツを作ると信じています。

もっと早く出逢いたかった、大阪プロレス。
お笑いキャラのえべっさんや食いしん坊仮面、ペロ(犬)まで真剣に投げたり蹴られたりしています。

万が一、大阪在住でまだご覧になっていない方は、廃墟みたいなフェスティバルゲートの活性化にご協力を。

関西以外の方はキャラクターの研究をしてから来場されることをお勧めします。
ローカル受けのネタが多いので。

サービスは関西に学べ、でした。


大阪プロレス
http://www.osaka-prowres.com/


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