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シークレットサービス顧問 中谷彰宏のサービスコラム


中谷彰宏の「サービス王になろう」       〜第5回〜

いいサービスは、
チェーンリアクションになっている。

 サービスは、2通りから成立っています。

 1. アクション
 2. リアクション

 サービスをする人は、まず、アクションとしてのサービスをします。
 それにこたえるお客様もいれば、こたえないお客様もいます。
 こたえてくれたお客様に対する次の反応が、「2」のリアクションです。
 通常は、アクションをしただけで、サービスをしたつもりになっています。
 人間関係のやりとりも、まったく同じです。
 本当のサービスは、リアクションから始まります。

 私は、本の中でいいサービスをしているところ、いいサービスをしているサービスマンをどんどん紹介します。

 紹介することで、勇気・希望・アイデアを共有したいのです。
 本で紹介した人には、「こういう形でご紹介させていただきました」の意味で、本をお送りします。

 私は、大成功しているたこ焼きチェーン「ひっぱりだこ」の揚野雅史社長のことも、本で紹介しました。

 本をお送りしたところ、揚野社長から早速「ありがとうございました」と、資料やビデオを送っていただきました。

 私は、「ご参考にして下さい」と、今度はサービス関係、顧客満足関係の本をお送りしました。

 普通は、ここで終わります。

 揚野社長はリアクションの達人です。

 35冊の本のリストをつくり、社員全員が読むようにと本棚までつくって、その写真を送って下さいました。

 写真をよく見ると、本の1冊1冊にナンバリングが打ってあります。
 読んだ本は、リストに○をつけて、感想を揚野社長に提出するようになっているのです。

「読ませていただきます」「みんなで読みます」というお礼状をいただくだけでも、うれしいものです。

 でも、揚野社長は、一つのことをシステムとして、次に生かしていくのです。
 これが本当のリアクションです。

 通常は、社長が一人で読んだり、図書室の本棚に入って終わりです。
 そうしてもらえるだけでもうれしいです。
 でも、社員が読むことで、社長の縁、勉強の機会を、より生かすことができます。

「ひっぱりだこ」が伸びている理由は、揚野社長のリアクションが、社員全体、チェーン店全体に行き渡っているからです。

 大阪では、ボケとツッコミの展開があります。
 ボケとツッコミを繰り返しながら、延々とアクションがつながっていくのです。
 それがサービスです。

 大阪の人が東京の人にガッカリするのは、ボケてもツッコんでくれる人がいないからです。

 ツッコミは、リアクションです。
 ツッコミに対して、さらに次のリアクションが起こせるのです。
 いいサービスは、必ずチェーンリアクションになっています。
 途切れないのです。

 チェーンリアクションとは、チェーン店のサービスということではありません。
 お客様とサービスマンの二人で、チェーンをつくっていくのです。

 サービスの悪いところのほとんどは、お客様から返ってくるリアクションをほったらかしにしています。
 少なくとも自分の側でサービスのリアクションをとめないことです。

 【明日のために/その5】お客様に、リアクションしよう。


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